東通ネットワーク株式会社

お役立ちコラムCOLUMN

オフィスで使うLANケーブル、一番最適なのは?

*_2019年11月5日配信 102コラム_*

◆──────-- - - -         102-NETWORK        - - - – --───────◆

パソコンでインターネットを利用するためには、パソコンをネットワークにつなげる必要があります。
ネットワークにつなげるためには、モデムや光回線終端装置、
ルーターといった機器とパソコンがデータ通信できるようにしなければなりません。
そこで必要になるものが「LANケーブル」と呼ばれるケーブルです。

自宅やオフィスでインターネットを繋ぐ際に欠かせない「LANケーブル」。
通販や家電量販店などで探してみると種類がたくさんあり、どれを選べばいいかわからないものです。
インターネットを利用する上で欠かせないLANケーブルには、さまざまな種類があります。

LANケーブルの選び方において、一番のポイントになるのは通信速度です。
LANケーブルはどれも同じように見えますが、「カテゴリ(CAT)」という規格が設けられており、
それぞれ通信速度と伝送帯域が決められています。
通信速度とは、データをどのくらいの速さで転送できるかを定めたものです。
なお、伝送帯域は一度に送れるデータの量を定めたものとなります。伝送帯域は、よく水道の蛇口に例えられ、
蛇口(伝送帯域)が太ければ太いほど、一度に出る水の量(データ量)が大きくなるのです。

LANケーブルの主な規格
LANケーブルの主な規格は、1~7Aまでありますが、現在流通しているものは5~7Aです。
それぞれ以下のような特徴を持っています。
・CAT5
通信速度:100Mbps
伝送帯域:100MHz

・CAT5e
通信速度:1Gbps
伝送帯域:100MHz

・CAT6
通信速度:1Gbps
伝送帯域:250MHz

・CAT6A
通信速度:10Gbps
伝送帯域:500MHz

・CAT7
通信速度:10Gbps
伝送帯域:600MHz

・CAT7A
通信速度:10Gbps
伝送帯域:1000MHz

一般的には、規格の数字が大きいほど性能の良いLANケーブルです。
数字の後ろにアルファベットがついているものは、ついていないものよりも性能が高くなります。
例えば、CAT5eはCAT5の改良版といえるでしょう。
自分のパソコンが対応する最大通信速度や、契約している回線の速度を調べ、
それらに対応できるLANケーブルを選びます。
調べてもよく分からないという場合は、数字の大きいものがおすすめです。
LANケーブルは下位互換があるため、LANケーブルの通信速度性能を下回る分には問題ないといえます。

・ストレート
LANケーブルには「ストレートケーブル」と「クロスケーブル」の2種類があります。
ストレートケーブルは内部端子がストレートに接続されているLANケーブルで、
パソコンとルーターなどの通信機器を接続する際に使用。
コネクタ部分の配線を見ればどちらのタイプのケーブルなのか見分けることができます。
同じ色の配線が同じ順番で並んでいるものが、
ストレートケーブルで異なっているものがクロスケーブルです。
現在ではほぼすべてのパソコンと通信機器に「LANケーブル自動判別機能」が搭載されているので、
ストレートとクロスのどちらを使用しても問題なく通信できるようになっています。
また、最近ではストレートケーブルで統一するのが主流となっているので、
間違えてクロスケーブルを購入してしまうという心配もないので安心です。

・フラット
フラットタイプは形状が平たく薄いため、カーペットやドアの下など通す際にも便利。
部屋の外観を損なわずに使えるところが魅力です。
ただしスタンダードタイプのLANケーブルに比べると引っ張り強度は劣るので、
その点は留意しておきましょう。

・極細
極細タイプは、狭い場所でも配線しやすいのが特徴のLANケーブル。
ケーブルが混雑している環境でも扱いやすいのが魅力です。
また、ケーブルが比較的柔らかいため、曲げやすいところもポイント。
線の太いモデルに比べると外観を損なわないため、配線周りをすっきりさせたい方におすすめです。

・クロス
クロスケーブルはパソコンのLANポート同士で接続するときなどに使用するLANケーブルです。
今ではあまり使用する機会はありませんが、
古い機器や特殊な機器を使用している場合は必要になるケースもあります。
事前に自身が使用している機器を確認しておきましょう。

・コネクター部分の加工方法で選ぶ
LANケーブルのコネクター部分にはツメ折れを防ぐための「保護カバー」が施されたモノや、
サビに強い「金メッキ加工」が施されたモノなどがあります。
その他、LANケーブルのコネクター部分には奥行きが短い「ショートコネクター」や、
コネクターの幅が小さくスリムな「スリムコネクター」など、
狭い場所でも使いやすい仕様になっているモノもあります。

LANケーブルは、短いもので1m以下、長いものになると300m近くになるものまであります。
接続機器の設置場所に応じて、適切な長さのLANケーブルを選択するようにしましょう。

LANケーブルには、性能や形状などさまざまな特徴があります。
そのため、今の自分の通信環境をしっかり把握し、自分に適した種類のLANケーブルを選択しましょう。
通信速度が遅い、今使用しているLANケーブルが長すぎて邪魔になっている、
LANの配線が複雑に絡みあっていて改善したい、などのお悩みがある方は、
ぜひ一度自分のLAN環境を見直してはいかがでしょうか。

当社でも施工等のご相談等承っておりますので、お気軽にご相談下さい。お待ちしております。

◆──────-- - - -     102-NETWORK       - - - – --───────◆

ページトップへ