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コロナウイルスやインフルエンザ対策に!サーマルカメラはどんなもの?

*_2020年8月3日配信 102コラム_*

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温度を色で視覚化することができるサーモグラフィーを、テレビなどで見た事ある方も多いと思います。
しかし、実際にサーモグラフィーやサーマルカメラがどんな場所で使われて、
どのように活用されているかご存知ない方も多いのではないでしょうか。
今回は、新型コロナウイルスの影響で注目を集めているサーモグラフィー、
サーマルカメラの仕組みなどをご紹介していきます。

サーマルカメラとサーモグラフィーカメラ
「サーモグラフィーカメラは知っているけど、サーマルカメラって何?」という人が多いと思います。
結論から言うと、サーマルカメラとサーモグラフィーカメラは同じもので、
サーマルカメラの方が正式名称です。

サーマルカメラとは、熱を感知できるカメラのことで、
サーマルカメラの映し出す熱画像のことをサーモグラフィーと言います。
そのため、サーモグラフィー(熱画像)カメラ=サーマルカメラなのです。

サーマルカメラの仕組み
では、サーマルカメラやサーモグラフィーは一体どのような仕組みになっているのでしょうか。
サーマルカメラには熱を検知する機能があり、物体が放つ、
目に見えない赤外線という光を直接触れることなく検知することができます。
赤外線の多い部分が赤、少ない部分が青というように表示することができ、
この画像を処理して温度分布を視覚化したものがサーモグラフィー。
サーマルカメラは温度を検知するのではなく、
人やモノなどから発せられる赤外線に対して反応するという部分を覚えておきましょう。

赤外線とは
赤外線は、地球上にある人やモノなど、温度を持つすべての物体から自然に放射されており、
物体の温度が高くなると、放射される赤外線の放射量(熱エネルギー)も大きくなります。
赤外線は、温度が高い物体ほど明るく光り、温度が低ければ光も暗くなる性質があり、
この性質がサーマルカメラに活用されています。

赤外線がどう活用されているのか
サーマルカメラは赤外線を検知して物体の温度を測り、
その検知した赤外線をサーモグラフィーが映像として表示。
赤外線量が多い場合は温度が高いということになり、赤く表示され、
反対に赤外線量が少ない場合は温度が低いため、青く表示されます。
また、温度変化は赤~青にかけてのグラデーションで表示される仕組みとなっています。

サーマルカメラの特徴は?
温度を計測できる
温度計などでは計測の難しい、広い範囲の温度を計測することができます。
もう少し詳しいことを言えば、サーマルカメラの映すサーモグラフィーは「映像」なので、
撮影しているモノの温度の変化をリアルタイムに確認することができます。
高速で動く物体の温度の変化や、急激な温度変化を瞬時に把握するのは、
サーマルカメラ以外には難しいことになります。

真っ暗闇でも問題なく撮影が可能
サーマルカメラには、撮影の為の光源が一切必要ありません。
通常のカメラは、物体に当たって跳ね返った光を捉えることで、映像を撮影しています。
そのため、撮影には必ず光源が必要となり、その光源が少なければ少ないほど、
ハッキリとした映像を映すことは難しくなります。
しかし、サーマルカメラが捉える遠赤外線は映したい物体自身が発している光の為、
映像を映すのに一切の光源を必要としません。
つまりサーマルカメラは、一切の光源が無い真っ暗闇でも、
反対に逆光など明るすぎる場所でも、関わりなく安定して映像を撮影することができます。

透過性能が高い
遠赤外線は、通常の光と比べてより物体をすり抜ける性質が強いという特徴を持っています。
そのため、サーマルカメラは霧や煙で視界が悪い状況でも、
その向こう側の物体をハッキリと捉えることが可能です。

何km先も撮影することができる
サーマルカメラの検出範囲は、通常のカメラに比較して、
圧倒的に長距離であることが特徴になります。
型番やレンズの性能で大きく左右されますが、人間の大人くらいであれば、
短くとも200mからカメラによっては20kmまで検出することのできるものも存在します。

オフィスの施工のご相談等も承っておりますので、お気軽にご相談下さい。 お待ちしております。

 

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