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自分たちで頼める範囲は決まっています。A工事、B工事、C工事の違い

*_2020年11月9日配信 102コラム_*

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オフィスの移転となると、移転先での工事が発生することがあります。
その工事には、誰が工事を行うのか、その費用を誰が負担するのかという区分があります。
中身がわからないまま移転作業を進めてしまうと、
業者に任せきりになって後々トラブルが起こることもあり得ます。
そうならないように、移転担当者は工程の違いを良く知っておく必要があります。
工事区分や費用負担の違いを理解しておけば、不当な額を請求される心配もありません。
A工事、B工事、C工事それぞれの違いを知って、スムーズに工事を進めていきましょう。

では、A工事、B工事、C工事(ABC工事)って具体的になにを指すのでしょう?
内装工事を行う際に誰が工事費用を負担し、
工事業者の選定を行うかがA工事、B工事、C工事(ABC工事)という言葉で分けられています。
オフィスの内装工事やショッピングセンター・共同店舗等にテナントとして出店するときに出てくる言葉です。
工事区分の違いによって費用が大きく変わってきます。
工事区分はビルによって異なってくるので、必ず事前にオーナーに確認しましょう。
区分が明確になっていないとトラブルのもとになってしまいます。

A工事について
A工事とはビル本体の工事で、
オーナーが発注して工事費を負担しオーナー指定の業者が施工する工事を指します。
所有権もオーナーにあります。
例:エレベーターや階段や共用通路、共用のトイレ、外壁や屋上の防水、壁のシミの補修など
A工事はテナントで入居する場合にはあまり関係することはありません

B工事について
B工事では入居者が発注して工事費を負担し、オーナー指定の業者が施工する工事を行います。
また費用負担は入居者ですが、所有権は原則的に大部分がオーナーにあり、
その性質によって異なるのでしっかり確認しましょう。
例:分電盤、給排水工事、防水工事、厨房給排気工事・防災・空調設備等のA工事の追加変更工事
B工事は自分では業者を選ぶことができないので、コスト管理が難しいです。

C工事について
C工事では入居者が発注して工事費を負担し、
入居者が指定する業者がビルオーナーの承認を得て施工する工事のことです。
所有権は入居者にあります。
例:店舗内内装工事、什器備品、照明器具、電話工事等
自分で業者を選択できるので、費用を抑えたりこだわりの業者を選んだりすることができます。

A工事ではオーナーが発注し、オーナーが費用負担、C工事は入居者が発注し入居者が費用負担をするので、
思い通りに工事を行うことが可能ですが、
B工事ではオーナーの指定業者を選択し工事費用を入居者が負担することになるので、
同じ工事を行っていても金額が全く違うということになる可能性があります。
合い見積もりを取ることも難しく価格交渉をすることが難しいので、
想定以上の金額が提示される可能性があります。

何事も事前確認が必要ですが、知らないことは、確認しようがありませんしトラブルにもなりがちです。
今回ご紹介した工事区分も事前に分かっていれば、トラブルも避けられますし、交渉次第では、
B工事の区分であってもオーナーの費用負担にしてもらえることもあります。
気持ち良くオフィス移転するために、ぜひ参考にしてみてください。

オフィス施工のご相談等も承っておりますので、お気軽にご相談下さい。 お待ちしております。

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